農業機械化の現状と展望 9

農家の農業機械への投資の増大には、以下のような要因が考えられます。


1.昭和30年代後半から始った経済の高度成長により、農業労働力が他産業に急速に流出していったこと。


2.兼業への特化が進むに従い、農家所得が増大し、機械投資を容易にした一方、農作業の省力化を一層求めるようになったこと。


また、農村近代化の進展のなかで、農作業の重労働からの解放とあとつぎの確保のためにも機械への魅力が増大したこと。


3.昭和30年代後半から、土地基盤整備事業が活発になり、機械導入の条件が急速に整備されてきたこと。


4.官民を一林とした農業機械の開発改良研究が進展し、日本農業の特質と農業者の意識に合致する日本独特の新機械が次々と開発され、さらにそれが改良されてきたこと。


また、あわせて機械利用研究が進展し、機械化栽培及び利用技術が滲透したこと。


5.米価が他の農産物に比べて相対的に有利な価格条件にある一方で、農業機械の価格の上昇は、相対的に低く維持されたこと。


6.国の農業生産振興奨励施策等により、農業機械・施設の導入に対し、補助、融資等が行われ、高性能機械の組織的利用が促されたこと。

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