方向転換~クシック編~フランク 交響曲二短調
フランス音楽は、フランクによって新しい時代が築かれたといってよく、フランクもベルリオーズと同じく、時の流れに真っ向からさからった一人であった。
だから、彼の音楽は、彼が世を去る直前まで、一般には認められなかったのである。
彼の代表作のひとつ「交響曲二短調」は、フランクが亡くなる一年前、一八八七年のこの日に初演されているが、そのときも、作曲家のグノーは、「この曲は、作曲者が無能であることを肯定したものだ」と酷評している。
しかし、フランク自身は超然としたもので、「演奏会はいかがでしたか」と訊ねた家族の者に、「わたしが、考えていたとおりとても良い曲だったよ」と答えたという。